BitArts Blog

ロードバイク通勤のRubyプログラマで伊豆ダイバー。の個人的なブログ。

(潜)僕がダイコンに望む9のこと

ダイバー生活で唯一1度も買い換えていない器材。それがダイコン、ダイブコンピュータです。最初に適当に買ったダイコンを使い続けてるけど、もう古臭いからそろそろ買い換えたいなーと思ったんだが、真面目に探してみると意外とこれといったのが無い。

個人的にダイコンに望むことをまとめてみる。

1.潜水モード時の表示優先順位

無限圧限界時間 > 現在水深 = 潜水時間 >> 最大水深 = 現在水温

この5つは切り替え表示が簡単か、できれば常時表示してほしい。

2.でかいディスプレイ

ウォッチタイプはだめ。水中での見やすさ重視で。「普段も時計として使えます」とかいらねー。

3.最低計測水深

水面すれすれまで水深管理したいので、2mで計測が終わってしまうのは悲しい。1m程度まで計測してくれれるのが理想。

4.ダイブプロフィール(水深推移)記録

PCインタフェース必須。しかしデータが専用ソフトでしか使えないのなら無意味。プロトコルAPIが公開されていれば最高だが、少なくとも専用ソフトのフォーマットが公開されているか、CSV等の汎用フォーマットで書き出せること。

サンプリング間隔10秒程度希望。プロフィールを含むログは最低10本はダイコン内に保存できること。

5.電池表示

電池切れ警告から10本くらいは潜れてほしい。

そして自分で電池交換可能であること。メーカー送りの間使えないのは辛い。まあ最近のはほとんどできるみたいだけど。

6.バックライトまたは畜光

できればバックライトよりも畜光のほうがいい。どちらも無いのはナイトでかなり使いにくい。

7.浮上速度違反アラーム

表示だけでなくアラームが欲しい。ここは厳しめでお願いしたい。

8.コンパートメントごとの体内窒素量表示

あったらいいなと思っていたけど、どこも作ってくれまいと諦めかけていたらTUSAが作ってくれた(IQ-850)。なので今後はこれかなり優先的条件。

9.空気潜水重視で

テクニカル系の機能はいらない。あるとしても最低限のナイトロックス対応くらいでいい。レクリエーショナルダイビング用途での使い勝手を重視。

 

…こんな感じですが、まず現在水温と最大水深が常時表示できる機種からして無い。なかなか理想のダイコンに出会えません。

最大水深はディープストップの水深を決めるのに必要だし、ダイブプロフィールをイメージするためにも重要な表示だと思う。表示ができないとか切り替え表示が面倒な機種は論外。

現在水温は、、通常ダイコンのログには「最高(水面)水温」は記録されないけど、ログには書いたりするじゃないですか。なので水温変化を自分の頭に記憶しておく必要があるわけです。本当はダイブプロフィールとともに水温変化の推移も記録できれば最高。

僕が現在使っているシチズンハイパーアクアランドは古いダイバーズウオッチですが、現在水深、現在水温、最大水深、潜水時間を常時表示し、5秒間隔サンプリングのダイブプロフィール、さらに水温推移まで記録してPCに転送できる。しかしダイコンではないので、無限圧限界時間や減圧指示は出ない。ハイパーアクアランドとの併用を前提とすれば多くのダイコンで満足できそうではあるけど…。

今唯一欲しいと思えるのはTUSA IQ-850。決め手はコンパートメントごとの体内窒素量表示があること。マニュアルがダウンロードできるので読んでみたら基本機能の点でも使い勝手は悪くなさそう。しかし逆に言えば「普通」。(前述の希望事項を半分以上は満たしている)

ダイコンの価格はピンキリですが、最近は低価格のものでも電子コンパスが載ってたりするし、10万円以上のクラスではタンクから無線での残圧表示機能というのが多い。中には心拍計までついているものもあり、様々な要因に応じた「限界潜水時間」を表示してくれる。と言ってもそんな機能いらないけどね。

IQ-850にはそういった機能はなにも無い。「コンパートメントグラフが出る」以外はごくシンプルなダイコン。そもそもIQ-850に限らずすべてのダイコンは元々コンパートメントごとの窒素量管理をしているはずであり、詳細表示をしていないだけなのです。IQ-850はそれを表示するようにした。つまりただ表示の改善だけであり機能としては目新しいものではないのです。この重要性が分かる人にだけ意味があるダイコン。確かにこの表示は革新的だが、やけに高い感は否めない。

つまりいまどき気圧計+防水だけのモノクロセグメント液晶のガジェットが10万円以上なんてありえねーよ。…と、こういうことだ。ダイコン界、時代に遅れすぎ!!

でも欲しい。