仕事で自作のCMSを売っていたこともあって、CMSは自分で作る派でしたが、Jekyllというのを試してみたら理想に近く非常に良い感じだったので、当サイトはJekyllに全面的に移行する予定で作業中。
Jekyllは管理画面のようなWebアプリがあるわけではなく、シンプルなコマンドラインのファイルジェネレータにすぎないので、普通の人がイメージするCMSとはちょっと違うものです。
しかし使う人によってはツボるポイントが色々ある。
- 静的HTMLファイルを生成するジェネレータなので出来上がったサイトが軽いしセキュア。
- 静的ファイルだけだからAmazon S3などでホストすることもできる。
- ファイルベースなのでGitなどでのバージョン管理が容易。
- ページごとにパーマリンクを柔軟に変えられるので移行しやすい。
- Rails風のアセットパイプラインが使える。(プラグイン利用)
- Sassがシームレスに使える。
- ↑なのでSCSS版のBootstrapをカスタマイズしながら使える。
- Markdownでサクサクとコンテンツを書ける。
- プラグインを自作できれば、拡張性高くて非常に柔軟。
最初はシンプルすぎて色々足りないなーと思うところもあるんだけど、Rubyが書ければプラグインを自作することでかなり柔軟に色々なことができる。
テンプレートエンジンはLiquid。個人的には使い慣れているけど、セキュリティ重視で制約の多いテンプレートエンジンなので、凝ったことをしようとすると泥臭い記述になって、すぐに可読性が悪くなる。でもRubyが書けるならどんどんプラグインに追い出してしまうのが良い感じ。
エンドユーザが自分で保守したい。という用途には全く向かないけど、プログラマな人が効率的に静的なWebサイトを作りたい時に、Jekyllは有力なツールになるのではないでしょうか。