Forte for Java 3.0 Community Edition
最近、無い暇を見つけてはForte for Java 3.0 Community Editionで遊んでいる。これはSunのJava統合開発環境であるForte for Javaのフリー版なのだが、これがかなり使える。っていうか3.0になって相当使えるようになった。実は開発環境をWindows XPに切り替えたら、今まで使っていたVisualAge for Java 3.5.3のインストーラがうまく動かなかったので、VisualAge for Java 4.0を買おうかと思ったら、たまたま店に置いておらず、いっそのこと統合開発環境を乗り換えてしまおうかと試してみたものなのだが、思いのほか良好である。(文長すぎ)
フリー版があっても使いもしないアプレット開発用途以外では制約の厳しかったりする某Builderや某Cafe。フリーは英語版しかない某Ageなんかと比べると、J2EE開発環境として全く普通に使えるという太っ腹ぶりが素晴らしい。
しかもそれだけではない。最近、データストアにRDBMSを使った永続オブジェクトの仕様である「JDO(Java Data Object)」がSunによって公開されたが、Forte for Javaにはそれを先どった機能が搭載されており、今から先端の永続オブジェクトプログラミングを、開発環境と統合された快適な環境で体験できる。これによって、永続化対応のクラスをデータベーススキーマから自動生成することが可能である。
残念なのはSwingを使ったGUIのため、その動作の重さ。実際、Swingの画面を見ただけで敬遠してしまう人もいるだろうし、私自身もそうだった。しかしGUIデザイン自体はちゃんと考えられて作られており、使い込んでみると思ったほどストレスなく操作することができる。ある意味Swingを見直しちゃうかもしれない。しかし、マウスホイールが使えないのは結構ストレスだ。mousewheel.nbmというをインストールすればホイールが使えるようになるという情報もあるのだが、私の環境ではうまくいかなかった。もっともJDK1.4ではマウスホイールがサポートされるので、将来は対応されるということで、しばらく我慢しよう。
p.s. Javaの仕事少ないんだが、ちょっとコレで仕事してみたいなー。って気分。
J2SE 1.4との組み合わせ (2002/2/17追記)
J2SE 1.4がリリースされた。そこで早速Forte for Javaで使ってみた。すでに1.3で使用中であれば、SDK 1.4をダウンロード、インストールした後、Forte for Javaインストールディレクトリ下のbin\ide.cfgを次のようにSDK 1.4のインストールパスに書き換えればokだ。
-jdkhome C:\j2sdk1.4.0 -J-Xmx96m -J-Xss1024k -J-Xms24m -J-Xverify:none
IDE自体もここで指定したJDKのVMを使用しているようで、IDE内でマウスホイールが使えるようになっていることが確認できた。マウスホイール無しでは生きていけない体になっている人にとっては、これだけでも相当に大きな価値があるだろう。
まだ使い込んでいないので、1.4を使うことの副作用についてはよくわからないが、Forte for Java 3.0は、J2SE 1.4に対応していることになっているので、一応大丈夫だとは思う。