2001/3/4

UMLが登場したての頃は高価なUML対応のCASEツールといえば高価なものしか選択肢がなかったものですが、最近はフリーのCASEツールが登場しているようです。ということで使ってみました。

今回紹介するソフトはいずれもJavaアプリケーションで、様々なプラットフォームで動作可能です。Javaアプリというと使い勝手が心配ですが、いずれも非常に完成度が高く「Javaアプリも結構いけるかも」と思わせられる内容です。

この記事はファーストインプレッションです。続編もあるかも。

Argo/UML

Argo/UMLは現在(v0.8.1a stable)、クラス図、ユースケース図、ステートチャート図、コラボレーション図、配置図をサポートしています。クラス図からJavaのコードを生成することができます。サポートする図の多さからして、単なる下流CASEの域を越えつつあるような感じです。フリーのツールにしてはかなり高機能な印象を受けました。

ベクター画像形式での出力ができるので、ドキュメントの画像作成用としても適しています。

残念ながら、リバースエンジニアリングはできなようです。

Jude

Judeは準国産のツールです(といってもGUIは英語)。現在(梅1.3)、クラス図とユースケース図をサポートしています。しかし、ユースケース図は保存することができないので、実質クラス図専用と言えます。

Argo/UMLと同様に、Javaコード生成ができます。しかもリバースエンジニアリングも可能です(といってもクラスのインポートだけで、構造は取り込めません)。

機能的にもシンプルで直感的で使いやすく、Javaとの連動を考えた下流CASEとしては、手になじむ印象を持ちました。

しかしベクター画像を出力する方法がないので、図をドキュメントなどで使うのが難しいのが残念です。