10年以上も自営ってるのに恥ずかしいことですが、今までちゃんとマーケティングを学んだことがありませんでした。個人で細々とサービス業だと、マーケティングの重要性に気付く機会は少ない。受託開発は受動的にサービスを提供する仕事だということもあり、あまり「売る」という感覚を持っていませんでした。もっとも、今までたまたま受け身姿勢だけでうまく行っていたという強運の面は大きいと思います。でもこれはいつまでも続くものではないでしょう。これからは技術者自身がその強みを活かして「売れるサービス」「売れる製品」を考える必要があります。変化が早くスピードが要求される現在のIT業界では、新しい技術を把握している人でないとトレンドに乗ったアイデアは出てこないし、出たアイデアは即座に実装できなくてはならない。だから今まで要求や仕様ベースで生きてきたプログラマやSEも、これからは企画力や営業力など、もっと広いスキルを持っていないと生き残れない。...っていうのは去年あたりからあちこちで言われている事の受け売りです。

「マーケティング」ありき...。あらゆるビジネスの中核となる要素はマーケティングだろうと考えるようなったのですが、本屋へ行くとマーケティングの本が死ぬほど沢山あってどれを読んだらいいのか分かりません。とりあえず、たまたま、はてブで話題になっていた「マーケティング戦争」を買ってみました。ので感想を。

この本は20年以上前から売られているロングセラーです。古い本なので当然Webマーケティングの話などは出てきません。でも古くて参考にならない、という事は全くない。一見カタそうな本ですが非常に読みやすく、すんなり入ってきます。

本書では、現代のマーケティング戦略・戦術は、過去数百年の戦争の歴史で培った戦略・戦術の理論と何ら違いはない。事例に事欠かない戦争に学べ。ということをとことん説いています。一般人にとってマーケティング以上に接点のないはずの戦争に例えられると、なぜか分かりやすく、説得力を感じる不思議。事例として強烈だからだろうか。

技術者一筋で生きてきて、今まで考えもしなかったような事が書いてあります。仕事に対する考え方が変わります。まさに目からウロコ。メモを取りながらもう一度読み直したい。