BitArts Blog

ロードバイク通勤のRubyプログラマで伊豆ダイバー。の個人的なブログ。

暗号鍵をパスワードと呼ばないで

無線LANSSIDと共に入力するアレのこと、一般的に「無線LANのパスワード」などと呼ばれています。しかし、ふつうパスワードというとログイン認証を連想してしまいませんかね。無線LANのアレは通信内容の暗号化/復号化に使う暗号鍵であって、一般的な意味におけるパスワード、つまりユーザー認証のための合言葉とは異なるものです。

身近でこんな話があった。

「来客者が使うための無線LAN環境をつくろう!」

「利用者の認証ってどうしたらいいのかね?」

iPhoneソフトバンクWi-Fiスポットに繋ぐ時パスワード入力しないよね。あれセキュリティかかってないよね。」

「同じようにパスワード無しで行きましょう」→ 認証/暗号化なしの野良無線LAN誕生

 

ユーザー認証と通信の暗号化がごっちゃに理解されてます。せめて「パスワード」ではなく「暗号鍵」とか「共有キー」と言ってくれれば、ユーザー認証の仕組みが別途必要なことに気付く機会が少しはあったかもしれません。

ちなみにBuffaloのルータでは「暗号化キー」、「WPA-PSK事前共有キー」という表記。Windows XPでは「ネットワークキー」、Windows 7では「セキュリティキー」、Mac OS Xでは「パスワード」と表記されているようです。こんな感じで用語に統一性が無いから、結局認知度の高い「パスワード」と呼ばれてしまうんでしょうね。