ちゃ助の説明書
ちゃ助の説明書
98.07.19
宮前竜也
概要
手軽に使えるLAN用(インターネットでもOK)の簡易メッセージ送受信ソフトウェアです。
特徴
- 自分のいるネットワーク内(および指定のネットワーク)で、動的にメンバーを認識することができます。
- 特別なサーバーを起動する必要はありません。話たいマシンでちゃ助を起動するだけで ok です。
- 起動時に任意のポート番号を指定することができます。ポートを分けて複数個のちゃ助を立ち上げることができます。
- 「不在モード」(5種類まで任意に定義が可能)を指定することで、自分が席を外していることを他のメンバーに認識させることができます。
- 「不在モード」時に、自動返信を設定することができます。
- しばらくWindowsを操作しないと、自動的に「不在モード」になります。
- 「ちゃ助サーバ」を使えば複数のネットワークに分散するメンバーとも設定不要で通信できます。
- 再配布が可能なフリーソフトウェアです。
動作環境
- Windows 95、またはWindows NT 4.0
- TCP/IPが使えること
インストール
初めてのインストールの時は、必ずフルセットからインストールしてください。次回バージョンアップからは、特に指示の無い場合は、EXE単体のアップデートだけで ok となります。
フルセットのインストール
SETUP.EXEをダブルクリックして実行してください。あとは画面に表示されるメッセージに従ってインストールを行ってください。
EXE単体のインストール
chasuke.exeを古いファイルに上書きしてください。
使用方法
ちゃ助を起動すると、タスクトレイにアイコンが現れます。
基本操作
送信
タスクトレイのアイコンをダブルクリックすると、現在ちゃ助を立ち上げているメンバーの一覧が表示されます。送信したい相手を選択(複数選択可能)し、メッセージを入力して、発信ボタンを押すと送信されます。
またはタスクトレイを右クリックすると現れるメニューから「発信器...」を選ぶか、[CTRL]+[ALT]+[S]を押しても発信ウィンドウを表示させることができます。受信
新しいメッセージを着信すると、タスクトレイのアイコンが点滅してお知らせします。この状態でアイコンを左クリックすると、メッセージを読む事ができます。
またはタスクトレイを右クリックすると現れるメニューから「着信箱...」を選ぶか、[CTRL]+[ALT]+[R]を押しても着信ウィンドウを表示させることができます。メニュー
タスクトレイのアイコンを右クリックするとメニューが開きます。
発信器...
送信ウィンドウを開きます。着信箱...
受信ウィンドウを開きます。設定...
ちゃ助の各種設定を行います。(後述)不在モード
あらかじめ設定しておいた不在モードを指定します。(後述)バージョン情報...
ちゃ助のバージョン情報を表示します。終了
ちゃ助を終了します。発信器
メンバーを確認したり、メッセージを送信するウィンドウです。
「名前」「グループ」「ホスト」の項目名をクリックすると、メンバーの表示をソートすることができます。
その下のエリアに、送信するメッセージを入力します。
発信
選択したメンバーに、入力したメッセージを送信します。自分が不在モードになっている時は送信できません。更新
メンバー情報を再取得します。メンバーの誰かが不正終了した際などに、自動的に反映されない場合があるので、その場合にはこのボタンを押して手動で更新してください。閉じる
発信器を閉じます。着信箱
受信したメッセージを読むためのウィンドウです。
常に手前
ここをチェックすると、着信箱ウィンドウは、常に前面に表示されるようになります。ポスト
ポストモードに切り替えます。ポストモードは、着信メッセージを個別に扱うモードです。スペースキーで未読メッセージを順次読むことができます。トーク
トークモードに切り替えます。トークモードは着信メッセージを次々とスクロールしながら表示していくモードで、リアルタイムチャットに便利なモードです。トークモードでは、新着メッセージが次々と選択状態(既読状態)になります。新規
新規にメッセージを送るために、発信器を開きます。返信
選択されているメッセージの発信者を選択状態にして、発信器を開きます。全返信
選択されているメッセージの発信者および同報者を選択状態にして、発信器を開きます。閉じる
着信箱を閉じます
設定
タスクトレイのアイコンのメニューから「設定...」を選ぶと、設定ダイアログが表示されます。ここでちゃ助の各種設定を行うことができます。
ユーザー
ニックネーム
発信器のメンバー一覧に表示する名前を指定できます。指定しない場合は、自分のマシンのログイン名が使用されます。グループ名
所属グループ名を指定できます。メンバー一覧で表示され、ソートキーとして使うことができます。ネットワーク
ローカルネットワーク外との通信
自分がいるネットワークとは別のネットワークと通信する場合に設定します(詳細は後述)着信
着信時に着信箱をポップアップ
ここをチェックすると、メッセージを着信した際に、自動的に着信箱ウィンドウを開きます。着信時に音を出す
ここをチェックすると、メッセージを着信した際に、音を出します。音声ファイル
「着信時に音を出す」チェックと合わせて、任意の着信音(wavファイル)を指定できます。返信時に元メッセージを引用
返信する時に発信器に元メッセージを自動的に引用して貼り付けます。引用符
引用時に各行先頭に付ける引用符文字列を指定できます。ログ
メッセージログをディスクに保存する
着信メッセージをディスク上のファイルに保存します。ログファイルは定期的に削除しないとどんどん巨大化しますので注意してください。起動時にログを読み込む
起動時に、保存してあるログファイルを読み込み復元します。ログファイルのサイズが大きくなると起動が遅くなります。ログファイル
保存/読み込みを行うログファイルをフルパスで指定します。不在通知
5つまでの不在状態と自動不在を設定することができます。
タイトル
発信器のメンバー一覧で表示する不在状況です。不在通知文
不在中にメッセージを着信した時に自動的に相手にメッセージを送り返すことができます。ここを指定しないと、自動返信は行いません。自動不在
指定した時間(分)以上、Windowsの操作(マウス、キーボード)を操作しないで放置すると、自動的に不在モードとなります。時間に0を指定すると、この機能は無効になります。自動不在では自動返信はできません。自動不在になると、経過時間が相手の発信器に表示されます。画面
メッセージ表示フォント
発信器、着信箱でメッセージを表示する時のフォントを変更することができます。
ルータ越えの設定
設定ダイアログで、「ローカルネットワーク外との通信」を設定することにより、自分がいるネットワークとは別セグメントのネットワークと通信することができるようになります。
ここで指定できるのは以下のアドレスです。(混在しても構いません)
- ブロードキャストアドレス
- 相手ホスト
- ちゃ助サーバホスト
1. ブロードキャストアドレスとは、相手マシンのIPアドレスのうち、ホスト部分のビットをすべて1にした値になります。例えば、クラスCのネットワークで、自分のIPアドレスが192.168.0.1で、192.168.1.12と、192.168.2.42と通信したい場合は、「ローカルネットワーク以外へのブロードキャストアドレス」として、192.168.1.255と、192.168.2.255を指定します。
2. 環境によって、ブロードキャストでうまく認識されない場合は、相手ホストのIPアドレスを直接指定してください。
3. ちゃ助サーバとは、メンバーを一元管理する専用サーバです。通信相手同士で同じサーバを指定することにより、通信が可能になります。インターネットでグローバルなサーバも運用されています。(後述)
グローバルちゃ助サーバ
インターネット上のホストで、ちゃ助サーバが稼動しています。これを指定することにより、インターネット上で動的にメンバーの認識、通信が可能になります。
詳しくは http://www.pixy.ne.jp/~miyamae/chasuke/server.html をご覧ください。
任意のポートで起動
ちゃ助は、デフォルトでUDPポート2427を使って通信を行います。ちゃ助の起動時にコマンドライン引数として、これ以外のポートを指定(例:chasuke.exe 2428)することで、そのポートを指定して立ち上げている人だけと通信できるようになります。ポート毎に複数個のちゃ助を立ち上げることもできます。
ポート番号を指定する場合は、1024番以降を使用するようにしてください。他の用途に使われているポートとぶつかることのないよう、ネットワーク管理者にご確認ください。
使用上の注意
- このソフトウェアははフリーソフトウェアです。
- アーカイブに変更を加えない場合に限り、無断で転載/再配布することができます。
- このソフトウェアの使用により、いかなる損害を被った場合でも、作者は一切の責任を負いません。
- 著作権は作者(宮前竜也)に帰属します。
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