括弧内のNoは高高度での累積フライト本数

2001/5/26 (中止)

遂に本格的な高高度フライトの練習となるNP(ノービスパイロット)コースだ。これをクリアすれば練習生卒業となる。

この日は西風ながらテイクオフ12〜15mという超強風。とても飛ぶことはできず、すぐ近くにある函南ゴルフクラブのテニスコートでテニスをした。明日は天気はあまり良くなさそうだが、良い西風が入りそうな予報なので期待しつつ、この日は終了。

2001/5/27 (中止)

朝起きると全身筋肉痛。しかし風情報によると西風1m!がんばらなくては!。と思って出ようとしたら雨。結局この日も諦めて早々に帰宅。今週は全滅だった。

2001/6/2 (11日目 No.8〜9)

今週は土曜日パラ、日曜日ダイビングな予定。しかし、すーさんがパラ欠席との連絡を受けていたため、行くのやめようかなーと思っていたのだが、朝起きたら東1m以下だったので、とりあえず1人で行ってみた。到着するとまだ東の微風で、インストラクターの「今日は西になりますよ」の言葉を信じて待つことに。

予言どおり10時過ぎに西に変わり、さっそくテイクオフへ。1本目は風が弱すぎ、スタ沈スレスレでお尻を引きずりながらのテイクオフ(しかもラインが絡まっていたらしいのだが「降ろせー」の声を認識できず飛び出してしまった)。この日は体験で団体が入っており、上空からランディングを見下ろすと、沢山の人が見ていて気分がいい。しかし下では大忙しらしく、なかなか誘導が来ない。ランディングがどんどん近づいてきて無線機のトラブルかとドキドキしてたら、突然誘導が来てほっとする。が、最後はヤブの中へ沈み、大観衆の中ですっかり目立ってしまった。ラインが絡まっていたのが影響したのかどうかは良く分からない。ヤブには虫がいっぱいで、二度と行きたくない。

2本目は風が丁度良くなり、テイクオフ、ランディングともに我ながらバッチリ決まった。その後は風が6m〜7mに上がってしまい、昼ごろ終了。

2001/6/30 (12日目)

梅雨時期は意外と飛べるらしい。3週間ぶりだが、この間週末は結構飛べてたらしく、ちょっとくやしい。この週も週末は曇りや晴れ、しかも西風予報が出ていたので、期待して出発。しかし途中でポツポツと雨が・・・、函南に着いてみるとどしゃ降り。こりゃだめだー。と思っていたのだが、昼頃には上がって、ちょっと期待が膨らむ。しかし山の上はガスがかかっていて結局テイクオフには上がれず、ランディングで地上練習。この日はちょっと憧れのクロスハンドを習う。しかし思ったより難しく苦戦しているうちにまた雨が降ってきてしまい、この日は終了。日帰りの予定だったが、明日は晴れ+西という予報(天気予報には何度も騙されてるんだけど、やっぱり期待してしまう)を信じて泊まることに。

2001/7/1 (13日目 No.10〜11)

朝起きると、確かに晴天!しかも西!だが強風。早い時間(8時過ぎ)にショップに着くと、「昨日の続きをやりましょう」とか言われて地上での朝練となった。しかし朝から猛暑で、2時間ほどでエネルギー0となり、足が動かない状況。そんなところ、風が収まりはじめ、飛べるようになる。しかしエネルギー0。でも覚えたてのクロスハンドに挑戦すべく、当然がんばってテイクオフへ移動。

1本目は5m前後のやや強い風でのテイクオフ。皆次々とスタ沈していく中、自分はなんとかテイクオフできたものの、風に流され不安定で、スタ沈スレスレ。後発のすーさんは見事にスタ沈。

2本目は、なんか一番最後にテイクオフすることになってしまい、サポートしてくれる人がおらず、初めて1人で飛び出すことに・・。でもクロスハンドを覚えたおかげで落ち着いてラインチェック後テイクオフすることができた。しかし今度は逆に1m前後と風が弱く、テイクオフ直後にどんどん高度が落ちてしまい、1本目以上のスタ沈スレスレ。

2本飛んだ時点で、風は良いのだが、昼食もとらず、水分も不足で、体力が限界に達し、休憩(つーか終了)。朝早くから動き過ぎてしまったことが悔やまれる。

フライト数も10本を超え、ランディングアプローチも少しは落ち着いて操作できるようになってきたかな。

2001/7/20 (14日目 No.12)

3連休、死の合宿だ。予報は3日間西だし、毎日飛べちゃうかも〜。とか期待しつつ、予報どおり初日は朝からコンディションが良く、早速テイクオフへ。1本目はサーマルが強く、ぐんぐん上へひっぱり上げられる感じ。ランディングもバッチリ決まり、2本目のために再度テイクオフへ。しかしここでランディングが荒れ始め、ついでテイクオフも風が強くなり、ウェイティングとなる。

この日は体験コースの人数が多く、順番にタンデムをやっていて、体験の人たちがテイクオフに上がっていたのだが、そんなギャラリーの多い中、目の前で失速→墜落というかなり衝撃的なシーンを見てしまった。僕もショックだったが、体験の人たちはどう感じたんだろう?幸いパイロットは無事だった模様。

1日飛べそうな予感とは裏腹に、この日は結局1本で終了。夕方からランディングでグランドハンドリングの練習。夜は車で泊まり。

2001/7/21 (15日目)

朝は4mくらい風で飛べそうだったのだが、10時くらいには5mを超えてしまい、ちょっと厳しめに。仕方なく午前中はランディングでグランドハンドリング。午後から5mを切りはじめたので、テイクオフへ上がる。パイロットな人たちはどんどんテイクオフしているのだが、風は6〜7mと強いままで、スクール生はウェイティング。風は結局収まらず、そろそろ撤収ムードになってきた矢先、目の前でテイクオフ時に風にあおられて5mくらいの高さからの墜落があり、騒然となる。今回も幸いパイロットは無事だった模様。「このくらいの風なら飛べそうなのにな〜」とか考えていた自分が間違っていました。2日連続で衝撃シーンを見てしまって、ちょっとビビる。

2001/7/22 (中止)

朝になっても風は昨日のままで変わっていない。連休最後で道路も混みそうだったので、早々に諦めて朝から帰ることにした。コンディションはそんなに悪くなかったのに、結局連休中1本しか飛べなかった。まあグラハンの練習が結構できたので、良かったけど。

2001/11/23 (16日目 No.12〜13)

久しぶり!である。4ヶ月ぶり。NPコースの期限があと1週間しか残っていないので留年確定だが、とりあえず久しぶりに飛ぶぜ!

しかし連休初日で大渋滞。この季節は東風が多く、スクールは他のエリアへ遠征することが多いので、遅刻すると置いていかれてしまう。ほぼ諦めで電話してみるとなんと「西だよ」の声。おー、ラッキー。早くいきてー。・・・結局1時間遅刻で到着。

到着するとちょうど良い西風が入っており、すでに沢山のグライダーが飛んでいる。しかし、なんせ久しぶりで、いきなり山飛びする勇気もなく、地上練習からスタート。体が思い出してきた午後になって、テイクオフへ上がってみる。風向風速は良いのだが上昇風が入っていないらしく、上級者たちはテイクオフで待機中。上昇風なんて関係ないレベルのスクール生は次々とテイクオフ。飛び出すと、これがグイグイ上がる。それを見た上級者たちが後を追うように続々とテイクオフ。上空には沢山のパラが。

この日は2本飛んで終了したが、朝から夕方まで丁度良い風で、最高だった。

2002/1/14 (17日目 No.14〜16)

またちょっと間が空いてしまったが、これでNPコース留年である。まあ、じっくりやるさ。

先週、丹那エリアで空中接触、墜落で2人が重症を負うという大きな事故があったらしい。何だかんだ言ってもパラグライダーで空を飛ぶということは危険な遊びだと言うことを肝に銘じなくては。

この日は風は穏やかながら、東風。なので三筋へ遠征することに。実は連休の最終日で道路が空いており、丹那へは早く到着してしまったのだが、第一陣で三筋へ移動できたのでラッキー。

落ちちゃってる人三筋で飛ぶのは初飛び以来の半年ぶり。ここは途中からテイクオフまで徒歩で登らなくてはいけないので、体力的に大変キツい。まあそうは言ってもA〜Bコースで坂を上り下りしてた頃に比べたらどうってことないけど。

1本目は上空の気流が不安定でかなり揺れた。ランディングもやや風が強く、ショートして近くの木に刺さる人もいた。2本目は安定。3本目はほとんど無風になってしまいテイクオフに苦労したくらい。3本目では初の誘導なしでの高度処理→ランディング。やはり思った通りに飛ぶのは楽しい。この日は3本飛んで終了。考えてみれば1日で3本飛べたのは初飛び以来。三筋はちょっと遠いけど、これだけ飛べれば大満足。

2002/2/2 (18日目 No.17)

今回は土曜日パラ、日曜日ダイビングの計画。この日は起きた時から西風2〜3mで、期待しながら丹那へ向かう。到着すると西風1m弱と、少し弱すぎ。早く到着してしまったので、とりあえずビデオを見る(これもカリキュラムの1つなのだ)。10時を過ぎた頃には1mを超え始めて来たので、テイクオフへ移動。早速1本飛ぶ。風が弱めなのでまっすぐ下りて行ったという感じ。360度ターンを2回やった後、順調にランディング。ところがその後みるみる風が荒れ始め、あっという間に8mを超えてしまい、結局この日は1本しか飛べなかった。

実はこの日の昼前、山の中腹に山沈してしまった人がいた。よくある山沈で、幸い怪我もなかったのだが、びっくりした観光客が通報してしまったらしく消防車や救急車が次々やってくる大騒動に。

2002/2/16 (19日目 No.18〜20)

丹那に到着すると同時に西風が入り始める。今日は良さげな予感。テイクオフへ上がるとすでに大混雑。やや風の吹き方が不安定で立ち上げに少々苦労しながら、早速1回目のフライト。サーマルがきついらしく、かなり揺れる。ランディングに近づくと揺れはさらに激しくなり、ちょっとしたジェットコースター状態。高度処理の終盤、突風を受け失速。「バサッ!」とか言ってキャノピーが激しく潰れてしまった。その際激しく左右に振られ、一瞬制御不能となる。みるみる山が近づいてきたが、なんとか回避して無事帰還。結構泣きそうになった。

初級機は簡単には潰れないと思っていたのだが、潰れる時は潰れるらしい。もっとも、復帰はとても早いので機体の安全性はかなり高いようだ。この程度の潰れは普通にあることで、危険なことではないようなのだが、初めて怖い思いをした体験だった。

2本目はテイクオフ直後にかなり揺れたが、その後はぐいぐい引っ張り上げられ、山の向こう側の初島まで一望できる高度になった。飛行時間は15分近かったかな。これまでで一番の長時間。今回のランディングは順調に決まった。すでにインストラクターからのランディングアプローチの誘導もほとんど無くなってきた。

ちょっと風が強くなってきたのでランディングでグラハンの練習をしていると、また落ち着いてきたので3本目に行くことに。1日で3本飛べたのは丹那では初めて。

2002/2/25 (20日目)

この土日2日間はパラグライダー大会(もちろん練習生はまだ参加できない)。丹那に到着すると駐車場にはものすごい数の車が。しかし2日間とも東風のため、大会は不成立ということに。一応順位を決めなきゃということで、東エリアで的踏み競技が開催された。僕たちはちょっと見学してから、東練習場でグラハンの練習をすることに。しかし1〜2回ほど立ち上げていたら風が荒れ始め、練習は中止に。大会のほうも中止。おしるこを頂いて、昼食を食べて、風が収まるのを待つ。3時前に東練習場へ戻ってみるが、結局風は収まることなく、この日は終了。ダメだったのは久しぶり。

2002/3/2 (21日目 No.21〜22)

テイクオフ前日は東風。明日も東風の予報。しかしこの日の日中だけは西風の予報が出ている。しかしなかなかなか西にならないなー。と思ったら西になりはじめる。予報通りなら1日中飛べちゃうかもー。ってことで早速テイクオフへ上がってみると、結構強めに西が入っている。平均風速は4〜5mで悪くないのだが、やや荒れ気味でみんな立ち上げに苦労している模様。スクール生はとりあえずウエイティング。ランディングも荒れ始め、その後も回復する兆しが見られず、撤収。

午後からランディングのほうは落ち着き始めてきたので、地上練習することに。グラハンもだいぶうまくなってきたような気がする。そのうちテイクオフも落ち着いてきたということで、再度上がる。なんか妙にテイクオフ付近に機体が集まって飛んでいる。みんな降りてきちゃうのかな。

上空から見たサブランディングクロスハンドでの立ち上げが厳しいくらい風はかなり微風になっていた。メインランディングが少し荒れているということで、今回初めてサブランディングへ降りることになった。今回の課題はローリング(左右ぶらぶらブランコ状態)と、ピッチング(前後ぶらぶらブランコ状態)。結構気持ち悪い。

もう薄暗くなりかけていたが、もう1本行けるぞ。ということで、もう1本。テイクオフへ上がると、もう誰もいない。さらに無風(ややフォロー?)で、クロスハンドでの立ち上げは不可能。久しぶりに正対からのテイクオフ。全速力で滑走して離陸!なんだかんだ2本飛べて良かった。

2002/4/13 (22日目)

海岸この日は東風。朝は沼津の海岸に立ち上げ練習へ行った。到着した時は風が無かったのだが、準備をしているうちに良い風が入ってきた。キャノピーを立ち上げて飛ばず落とさず1分以上維持する「立ち上げ1分勝負」という課題に挑戦。ちょっと前まで絶対不可能のように感じられたこの技、あっさり1発で合格。結構上達していることに驚いた。しかしすぐに風が強くなり始めてしまい、練習は終了して丹那に戻ることに。丹那では西風が入っている。そのままテイクオフへ。しかし着いた時には既に風が強くなり始めていて、ウエイティング。結局あきらめて撤収となった。

器材を買ってちょうど1年。緊急パラシュートのリパック(一度広げて畳み直してもらう)が必要ということで、「この機会に一度投げてみよう」と言うことで、ランディングに行って実際に投げてみた(もちろん地上でだけど)。バッチリ開いて、一安心。その後、ランディング脇の竹林で恒例の竹の子掘り。

今回、とうとうバリオメーター(昇降計)を発注。めざすぜソアリング。

2002/5/25 (23日目 No.23)

この日はすーさんが急遽仕事で参加できなくなったので久しぶりに1人で参加。この日は朝から弱い西風で1日飛べちゃう予感のするコンディション。しかも遂にバリオ(Flytec 4005)を購入して、初バリオフライト。しかし1本目はぶっ飛びコンディションで落ちる音しか聞こえず。ところがその10分後にはサーマルが出始め、遅めにテイクオフしたグループは飛びまくり。早く2本目上がろう。という感じで急いでテイクオフへ。

2本目テイクオフへ上がって準備していよいよ飛ぼうという所で事件が発生した。テイクオフ近くで誰かが山沈したらしい。家族らしき人たちが「救急車を呼んでください」とか騒いでいるが、キャノピーが木にひっかかっているのが見えるし、山沈なんていつもの事だから大丈夫だろう。そう思っていたのだが、どうも無線の応答が無く無事が確認できないらしい。何人かのパイロットが現場上空へ飛んで行き、大声で声をかけているが、全く反応がないらしい。これはまずい。という事で何人かが救助のために現場へ向かった。15分くらいで到着の無線連絡が入る。「意識が無く、脈も止まっている」という最悪の連絡。しばらくして救急車が到着。僕たちも飛んでいる場合ではなくなったので、撤収。その後ヘリコプターで救助したらしい。どうやらビジターで来ていた人らしいのだが、その後そのパイロットが助かったのかどうか、今のところ分からない。とにかく無事を心から祈っています。

2002/6/15 (24日目 No.24-26)

梅雨に入ってしまった。しかしNPコースの期限は7月末。このままでは2回目の留年になってしまう。がんばらなくては。この日は朝は超大雨。でも午前中のうちに雨が上がり、西風、という予報を信じて丹那へ。到着したころ雨は上がったが、テイクオフはガス。しかも東風。ということでこの日は三筋へ遠征。と言っても三筋もガスっているということなのだが、とりあえず晴れることを願って移動。到着すると、やっぱりガスっていて、しかもちょっと雨。そのうち雨は上がってきたので、練習場で立ち上げ練習。夕方になってようやく、たまに山頂が見えるようになってきたので、中腹からサブランディングへの3〜4分のショートフライトを2本。ここでは両翼端折り(強風時の緊急降下技術)の課題をクリア。最後に少し高いところからメインランディングへのフライトで終了。ここでは360度旋廻3回転をやったが、いまいち安定せず不合格。なんだかんだ言って一応飛べて良かった。

2002/9/21 (25日目 No.27-28)

久しぶり。というのも、どうせ(また)留年確定だったので、暑い時期を避けて、しばらく休んでいたのでした。なんだかんだで3ヶ月ぶり。秋口は東風が多くなるらしい。この日も予報で完全に東だったので、三筋への遠征かなーという覚悟で伊豆へ。

この日は「アクセル」を取り付けた。その名の通り踏めば速度が増す(ただし沈下速度も増す)というもの。踏み方やらなんやら教わっているうちに三筋から電話があったようで、なんか三筋は風が強すぎるらしい。そこで急遽三ヶ日(浜名湖)へ遠征ということに。

三ヶ日までの遠征それにしても三ヶ日、伊豆からさらに200kmと、とにかく遠い。昼過ぎに到着。が、着いてみるとなんか風が完全に垂れちゃってる。それでもトロッコにはしゃぎながら5分間のぶっ飛びフライトを2本。今回は「アクセルを踏んでみましょう」ということだったのだが、1本目は無線の指示が聞こえず。2本目はラインが絡まって踏めず。ってことで課題クリアならず。遠くまで遠征したのにほとんど成果なしだが、みかん畑の上空のフライトも悪くない感じ。帰りは家の用事で埼玉の越谷まで行った、とにかくすごい移動距離だった。三ヶ日滞在3時間、移動時間十数時間。自分が運転したわけではないと言え、かなり疲れきった1日。(実際には伊豆函南経由なので、図の経路より遠いです)

2002/10/12 (26日目 No.28-31)

初めて朝霧(白糸)への遠征。函南からは片道2時間くらい。1本目で同じスクールの練習生が山沈。地元ショップの人が回収に向かってくれたが、遅れて僕たちも現場へ向かう。しかし山の中。行けども行けども場所が分からず、しばらくして「回収終わったそうです」の無線連絡。こっちが遭難するところだった。なさけない。

ぶっ飛びコンディションだったが、降りるとすぐに車でテイクオフまで運んでくれるので、ガンガン飛べる。山沈回収のロスがあったにもかかわらず4本飛べて満足の1日。

2002/10/19 (27日目 No.32-37)

2週連続。今週も東の弱い風のため、どこ行ってもぶっ飛びだろうということで、回転のいい朝霧へ。こんな天気だし空いてるだろう。と言いながら着いてみるとやたら人がいる。なんとパラグライダーアクロバットの世界チャンピオン、ロドリゲス兄弟が来ているらしい。と、そこへロドリゲス弟の機が降りてきた。地面すれすれを超低空飛行しながらランディング。いきなり普通じゃない。僕らがテイクオフへ上がるとすぐ、兄弟も上がってきて、テイクオフ。立ち上げだけでも見事に2人シンクロで美しい。空中でいきなりキャノピーを潰し、激しくスパイラル降下していき、地面すれすれで急上昇。ほんとにそれはパラグライダーですか?

白糸ランディングで、結局混んでいたのはほとんどギャラリーだったので空は空いていてガンガン飛びまくり。先週を上回る6本を飛んだ(多い人は7本飛んでいた)。課題も一気に、360°旋廻連続3回、指定地ランディング、翼端折り、リアライザーでのターン、などこなし、天候のわりに飛びまくで成果があったし、ロドリゲス兄弟の飛行も見ることができて、非常に満足の1日だった。

2002/11/30 (28日目)

予報は良さそうな西風。ショップ着いてみるといい感じ。ところが風速計を見ると強風。下はいい感じだが、テイクオフは大荒れらしい。仕方なくこの日は一日中ランディングでグラハン練習。一日中の坂上りはかなりキツイ。スラローム走行などの課題をクリア。こなすべき課題も残り少なくなってきたが、ソアリングコンディションになかなか恵まれないために、飛行時間がまだまだ足りない。

2003/3/23 (29日目 No.38)

4ヶ月ぶり。というか最後に飛んだのは5ヶ月以上前か。休んでいたわけではなく、なんども行こうとしたのだが、週末だけ天気が悪かったり、行こうと思ったら仕事が入ってしまったり、行こうと思ったら事故があってエリアクローズだったり。そんな感じであっという間にNPコースの期限がまた切れてしまったので、まずはNPコース3度目の留年手続きから。

前の日から弱めの東風。夕方から西に変わる予報。三筋でも行くのかなあと思いきや、この日は久しぶりの人が多いということで、1年前にも行った沼津の千本浜でグラハン練習ということに。ところが到着して器材を広げた途端に丹那から「西が入った」との連絡。大急ぎで戻ると、数機がかなり高く上がっている。と言っても久しぶりで不安なのでまずはランディングで少し練習をすることにした。一通り練習して、さて上がろうとしたところ、なにやらブレークコードが絡まったとかいう機体がランディングに失敗して竹林に山沈。しかたなく回収の手伝いへ。20分ほどで回収は完了し、いよいよテイクオフへ上る。

2回ほど失敗してやや手間取りつつもなんとか辛うじて危なっかしくテイクオフすると、前に進むというより、どんどん上へ上がっていく。振り返るともうテイクオフはだいぶ低い位置に。いつも通りランディングに向かっても高度が低くなるどころかテイクオフから数十メートル上まで上がっている。ここでふと左のブレークコードが絡まっていて引けないことに気が付いた。これはヤバいと思いながらなんとかほどくことができた。気が付くと山の向こうに海が見え、初島が見え、次いで熱海港が見えてくる。瞬間的な上昇速度は5m/sにもなり、勝手にグングン高度が上がって、気が付くと獲得高度150mくらいになっていた。すでに気分は「伊豆半島上空」。

なんか無線は全然入ってこないし、そろそろ怖くなってきたので高度を下げるために山を離れようとヘディングを盆地のほうへ向ける。が、高度が高いせいで気のせいなのか、ほとんど進まない。ここで初めてアクセルを活用して山を抜け出す。しかし盆地のほうへ行ってもまだまだサーマルが残っていて高度はなかなか下がらない。翼端折りで強制降下しようかとも思ったけど、まあこのへんは比較的安定しているのでフライト時間を稼ごうと、適当に飛んで少しずつ高度を下げることに。ようやく高度がテイクオフを下回り、見慣れた景色になってくる。長い旅が終わりようやくランディング。誘導無しだったけど、ランディングも綺麗に決まった。しかし足はもうフラフラ。

結局飛行時間は30分。体感的にはもっと長く感じたけど。初めてぶっ飛びではない長時間フライトで、新たな世界が見えてしまったこの日のフライトでした。

2003/5/3 (30日目)

この日はスクールの10周年記念パーティということで、到着するとすでに多くの人がいた。風は西の予報だったが、到着した頃には無風から東風に変わってしまった。パーティがあるため遠征はできないということで、東風練習場で軽くグラハン練習に。しかし狭い場所に大勢のため、ほんとに肩慣らし程度の練習に留まった。

午後1時からパーティが始まった。それから1時間ほどしたところで西風に変わり、飲んでいない人は次々に飛び立つ。僕は思いっきり飲んでしまったので、あきらめてさらに飲む。上空ではベテランパイロットがスパイラルなどの演技を見せてくれるので、会場は大盛り上がり。さらに天気が良すぎて焼けまくり。

2003/5/4 (中止)

マリンボウに泊まって、風が悪ければテニスをしようということになり、朝起きたら東風だったのでテニス。2時間走り回ってクタクタになっていると、いつの間にか西風になってる。うー、体力が…。とりあえず昼食を食べに行って、丹那へ戻ると、風速は5〜6mに上がっており、ランディングも荒れはじめているようで、サブランに下ろしているようだった。もうだめかなー、ということで疲れたし渋滞を避ける目的もあって、飛ばずに帰ることに。でも結局この日はその後も飛べたらしい。あー、判断ミス。

2003/6/21 (31日目 No.39-42)

梅雨の中休みの晴天。予報は西風なのだが、朝起きたときには東、伊豆に着いても東。ところが到着して少しした8:30ごろに少しずつ西が入り始め、一足早くテイクオフへあがって一番乗りでフライト。ぶっ飛びコンディションだが風はおだやかで、360度旋廻(8の字)とリアライザーでのターンの課題を難なくこなし、ランディング。と思ったら失敗してブッシュの中に突っ込んでしまった。そこは小さなイモムシ系たちの楽園であり、もう大変なことに。2本目は慎重にランディング、そして3本目のテイクオフへ向かうと、たくさんの機体がかなり高い場所へ上がっている。風が良くなってきたようだ。しかしいざ自分が出てみると途端に垂れてしまい、普通にぶっ飛び。ともあれ午前中だけで3本も飛べてすでにかなり満足だったので、余裕こいて昼食へ。そして午後からまた1本。テイクオフして少しうろうろしてからランディングへ向かうと、高度処理用の空域に1機いるので、降りるのだろうと思いきや、いつまで経ってもそこでうろうろ飛んでいる。その間にも自分はどんどん高度が落ちてしまう。その時は相手はこちらにまだ気づいていないのだろうと楽観的に考えていたのだが、かなり接近しても降りそうで降りない。相手のほうが上級機なのでこちらは相手より高い高度を保つことができないと判断し、この空域を抜けて先に高度を落として横周りして降りることにした。そしたら突然相手も思い出したようにアプローチを始めてしまい、狭いランディング上空の低高度でぶつからないかと、もうヒヤヒヤ。こっちはまだ練習生なのに勘弁してほしい。しかしとりあえず、無線誘導無しで例外的な状況を判断して、なんとか降りることができたので、だいぶ落ち着いて飛べるようになってきたんだなあとは思った。ちょっと前だったら教わった通りの経路でしか飛ぶことはできなかっただろう。それにしてもこの日は1日中飛べたいい日だった。考えてみれば、丹那で朝から夕方まで飛べ続けたというのは始めてかもしれない。

2003/9/15 (32日目 No.43-44)

三筋長い梅雨の間は休み。さらに8月は毎年暑すぎなので休もうということで休んだのだが、結局今年は涼しい夏だったり。ということで3ヶ月ぶり。思いっきり東風な予報なので、この日は三筋へ遠征。1本目はいつも乗っているのより小ぶりの機体を試乗。これだといつも装備している3kgの重りがいらないので楽なのだ。そうは言っても買い換える余裕は無いけど。今回初めてサブランディングに降りたので、ちょっと勝手が分からず、かなりオーバーして着地しまった。昼過ぎて2本目のために頂上へ上ると、もう風はよわよわ。たまにフォローになったりで安定せず。しばらく待って、タイミングを見計らってテイクオフ。今度はメインランディングへ。とりあえず課題は360度8の字旋廻をクリア。あと、今回携帯(F505i)で空撮してみました。

そういえば前回の留年からもう半年だし。本来なら次回は4度目の留年となるところなのだが、今回は期限を年末までオマケしてもらっているので、なんとか今度こそ終わらせたい。あと少しだ。

2003/9/28 (33日目 No.45-46)

朝霧この日も東風。しかもちょっと強く、三筋もだめということで、朝霧へ。今までも朝霧の白糸エリアでは何度か飛んでいるが、今回は初めての猪の頭エリア。しかし到着した時はまだ風は反対向きで、仕方なく立ち上げ練習などをするも、風が弱すぎて練習にもならない。そのうち風が良くなってきて何機か飛び出したと思ったら、あっという間にテイクオフ付近うじゃうじゃと。このエリアはテイクオフ付近の空域が混雑するらしい。僕たちも早速テイクオフへ登ると、かなりの絶景。目の前の富士山が雲で隠れているのが残念なところ。準備をしていると風が垂れてしまい、さっきまで頭上を飛んでいた機体がどんどんいなくなってしまった。まあ風は無いが周囲の他機も少ないタイミングで飛ぶことに。ここのテイクオフは断崖でしかも助走距離が短く、結構怖い。しかしランディングは広く、結構簡単。2本目もやはり風が無い状態だったが、すいているので悠々と飛べた。

2003/10/15 (34日目 No.47)

この日も東予報。とりあえず朝一は1時間だけ東練習場で立ち上げ練習。「フロントライザーを持たない立ち上げ」と「立ち上げ1分勝負」の課題をクリア。その後三筋へ移動。もうNPコースの課題も残りわずかで、あと「ストールポイントの確認」だけ。しかし、先日この課題でほんとにストールして墜落した(怪我なし)らしく、とりあえず保留に。風が南なので中段テイクオフから5分ほどのぶっ飛び。続いて2本目テイクオフまで登るも、なんか風が西向きに。結局飛べず、器材を担いで山を下りた。この日でNPの最低フライト本数(60本)をクリア(高高度だけだとまだ47本だが、練習斜面でのショートフライトも含まれる)。課題もあと恐怖のストールポイントを残すのみ。

2003/11/8 (35日目 No.47-49)

丹那上空久しぶりに来た西風予報。期待して行ってみると、なんかテイクオフが白い。風はよさそうなのでとりあえず登ってみると白い白い。でもなんとかランディングは見える状態。準備しているうちに霧も晴れて来てテイクオフ。1本目はサブランディングへ。風が0m〜1m程度とかなり弱く1本目、2本目ともにぶっ飛び。ちょっと寂しいのでまったりと昼食をとっていると、なんかウジャウジャと上がっている。あわててテイクオフへ行ってみると、もうみんな垂れてしまっていて、完全にタイミングを逃し3本目のぶっ飛び。最後の課題「ストールポイントの確認と回復」をクリアしてこの日は終了。

これで遂に2年半にわたったNPコース修了!これで練習生の肩書きを脱したわけだ。技能証の申請書をもらって帰路へ。

2004/1/17

NP技能証が届いた。交付日1/16。