パイロットになれたらいいなあ
2002/9/3
私はパイロットではありません。「パイロットになりたい」なんてのは子供の「夢」の定番でしょうが、いつの間にか諦めてしまったという方は多いのではないでしょうか。「プロ野球選手になりたい」「宇宙飛行士になりたい」と同列で、少なくともいい年のおっさんが持つ夢ではないようなイメージです。子供は夢があっていいねえ。という感じですが、実際パイロットになるということはそんなに非現実的なことなのでしょうか。
私自身、自家用操縦士などの航空機パイロットのライセンスは、コストの問題と、日本には裸眼視力の制限があることを知った時点で、はなから諦めていました。しかし最近になって、海外では「体験操縦」などと言うものがあることを知り、この機会に、よくよく調べてみると、操縦士ライセンスは取得までの期限がないことなどから、仕事を長期間休まなくても、海外での分割渡航による訓練で取得することが意外と現実的な範囲であることが分かりました(例えば近場でグアムとか)。さらに感激なことに2001年10月に日本でも裸眼視力による制限が無くなっていたことを知りました。さすがに「国際線ジャンボ機のパイロットになりてー」とかいうのは無理かもしれませんが、軽飛行機レベルであれば自らの操縦で日本の空を飛ぶことも夢だとは言い切れなくなってきました。
ということで、本気だか冗談だか自分でもよく分からなくなってきましたが、私も(最低)10年計画でパイロットという目標を持ってみようかと思いました。家族の反対なぞ相手にせず、何にせよ大きな目標があれば人生楽しめるってもんです。事業用操縦士を取得して、今の仕事引退後は、海外リゾートで遊覧飛行のパイロットなんてのも悪くない夢かも。とりあえず、航空留学の日までのやることリスト。
- 体験操縦をやってみる
- マイナーなオプショナルツアーなのであまり知られていませんが、ハワイなどの海外リゾートでは体験操縦というのができるということを知りました。これは$80〜$190程度の費用で公式な訓練飛行として操縦を30分〜1時間ほど体験できるというものです(ライセンス取得のための正式な飛行時間としてカウントされます)。まずは本当に自分に合っているのかどうか、体験してみるべきでしょう。体験操縦は、単発の小型機のほか、双発機、ジェット、ヘリコプターなどもあるようですが、最終的にライセンス取得を考えるのなら、やはりまずは単発機でしょうね。海外に行く機会があったら、絶対にやってこようと思います。
- 英語ぺらぺ〜らになる
- 海外留学で訓練する場合でも、グラウンドスクール(座学)は日本語で行われるという所は多いようなのですが、少なくとも試験は英語で行われます。それに留学で取得するのならどう考えたって英語は必要ですよね。それに何よりATC(管制との無線交信)は世界中のどこでも英語ですから、パイロットの必須条件としてある程度の英語力は必要なようです。私にとっては、はっきり言ってこれが最大の難関。とりあえず英会話スクールに通い始めたので、がんばって勉強するのみ。
- ATCをマスターする
- ATCというのは、管制との無線交信のことです。基本的に英語なのですが、専門語バリバリ&決まった事しか言わない。といった感じです。例えば「トーキョータワー。ジュリエット・アルファ・ワン・ナイナー・チャーリー・シエラ。リクエスト・ランディング」であれば「東京タワーへ。こちらJA19CSです。着陸許可をお願いします。」と言った意味。ちょうど私の車には無線機が付いていて、羽田空港のATCの周波数に合わせると、交信が聞こえてきます。日本人パイロットと日本人管制官との交信なので、カタカナ英語ですが、ちょっとかっこよくて憧れます。とりあえずこの、羽田の生ATCを聞き取って意味を完全に理解できるようすることが目標。無線機が無い方はインターネットで中継されている海外のATCを聴くことができます。例えばケネディ国際空港とか。
- フライトシミュレータでの訓練
- 今はパソコンでもリアルなフライトシミュレータができる幸せな時代です。適当に飛んでいる分には単調なゲームでしかありませんが、実機の教科書などを参考にして、飛行手順や航路などに則って「正しく」操縦すれば、かなり勉強にはなるのではないかと思います。実機でのフライトにはお金がかかりますから、とにかく訓練の費用を抑えるために、可能な限り独学してから臨みたいものです。