2001/11/9
改造は自己責任でね

プロローグ

超小型デジタルカメラ、Che-ez! SPYZ。ほんとに小さい。しかも小さいばかりか、VGAでそこそこの画質。そして実売価格7千円台。これはすごいっす。気軽に買えて、いつでもポケットに入れて、あるいはキーホルダーにくっつけて持ち歩けるカメラです。

しかし欠点もあり、特に気になるのがバッテリー消費の問題。SPYZにはフラッシュメモリが乗っておらず、普通のSDRAM、つまり記憶しておくには電源の供給が必要なタイプのメモリに画像を保存します。そのため、使っていない時でも電池を食ってしまうのです。

つまり、常に携帯するのであれば、1〜2週間ごとに電池を入れ替えるか、あるいは使う度に電池を出し入れしなければなりません。常に携帯してこそ意味のあるSPYZにとって、これは結構面倒です。

そこで「主電源スイッチ」を付けて、電池を入れっぱなしでも、使いたい時にスイッチONでいつでも使えるようにしよう!というのが今回の企画。まー、単純な工作なのですが、この超小型ボディーにそんな余地が残されているのか。ってのが心配でした。

制作

で、早速分解。超小型デバイスながら、精密ドライバー一本で、とっても簡単に分解できます。電池ボックス開閉ノブのところの小さなバネを飛ばして無くさないように注意しましょう。

さて、スイッチを取り付けるスペースはあるのか?あるんです。三脚用の穴のところが丁度良さそう。これならアルミボディに傷を付けなくて済みそうです。だいたいこのカメラで将来三脚を使いたいと思う日が来るとは思えません。

三脚用の穴のネジの部分を綺麗に削り取ります。ハンドドリルやピンバイスとカッターナイフで取れると思います。

肝心のスイッチですが、私は小型のトグルスイッチを使用しました。秋葉原のパーツショップなどで入手できます。スライドスイッチも買ってきて試してみたのですが、結局、このトグルスイッチがサイズ的にピッタリで、取り付けが楽にできました。サイズが微妙に違うだけで取り付けの大変さが全然違うので、何種類か試してみると良いでしょう。

電池ボックスに繋がっている黒い線にスイッチを配線し、三脚用の穴の部分にスイッチを入れて接着剤で取り付けます。ピッタリ収まっているのが分かると思います。取り付けの際にはインジケータ(ファインダ)と干渉しないように注意します。

接着剤が固まったら、蓋を閉めて完成。はっきり言って記事にするほどでもないほど、あっけないのであった。

エピローグ

これで電池いれっぱなしで常に持ち歩けるようになりました。スイッチを入れれば即座に撮影可能な状態になり、使い勝手もバッチリです。はっきり言って標準で欲しかった機能だー。