開発ツール > OS編
1998/12/10
OSは大きく「クライアントOS」と「サーバーOS」に分けられます。ご存知のとおりクライントOSはWindowsがそのシェアを牛耳っていますし、私もWidnowsクライアントか、あるいはクライアントOSに依存しないWebシステムしか開発しないので、クライアントはWindowsやWebブラウザを前提ということで、ここではサーバーOSの話をします。
UNIX系
UNIXは歴史が古く非常に安定した、かつ自由度の高いOSです。UNIXと一口に言っても、多くの種類があるのですが、現在はフリーソフトの「Linux」と商用ソフトの「Solaris」などが有名どころ。(厳密には、LinuxはUNIXではなく、UNIX互換OSです)
私は主にFreeBSDをインターネットサーバーとして数年前から使っています(が、最近Linuxに移行中です)。特に「UNIXはWindowsと親和性が低い」ということは無いと思います。必要な技術は問題無く使えるOSだと思います。サーバーOSを選ぶ際には、NTに決める前に、なぜUNIXでだめなのかを考えるべきだと思います。まだ、UNIXのエンジニアを減らす時期ではありません。
メリット
- 長時間の連続運用に耐える安定性と信頼性。
- コマンド操作が基本なので慣れると快適だし、マシンが離れていても問題ならないほど、リモートメンテがしやすい。
- 融通が利く。細かい要求も「ちょいプロ」で簡単に実現できることが多く、非常にカスタマイズ性が高い。
- フリーソフトが充実しているので、内容によっては非常に安価に構築することが可能。
デメリット
- コマンド操作が基本なのでとっつきにくい。
- 最新のデバイスがサポートされていない場合がある。
向く用途
- インターネットへ接続するサーバー(メールやWeb)。
- 頻繁にリブートできない連続稼動システム。
- 開発に何年もかかり、長期間運用するような大規模なシステム。
向かない用途
- 一般のクライアントOSとしては向かない。
Windows NT
WindowsのGUIを備えたサーバーOSです。
仕事で新規に組むシステムでは、NTを使いたがる傾向が高いので、私も仕事では圧倒的によく使っています。しかし実際にはUNIXを使ったほうが安定したシステムを構築できると思われます。NTでしか使えない技術が信頼できるかどうかは疑問です。
メリット
- IIS/ASP、DCOMなど、Microsoftの最新のサーバー技術が使える。
- フリーのUNIXでは対応が遅れるような新しいデバイスでも、ドライバが提供されていることが多い。
- Windows GUIにより、とっつきやすい。(といってもネットワークの話など、結局はUNIXと同じことなので、根本的な難しさは大差ないと思います)
デメリット
- サーバーとして信頼性/安定性が不充分。
- リモートメンテがやりにくい。
- OSに縛られ融通が利かないことが多い。
向く用途
- クライアントOSとしては十分な安定性なので、開発用のクライアントOSに向く。
- ASPによるWebデータベースシステムが構築しやすいので、さほど信頼性/安定性を要求しない社内イントラネットシステムなど。
向かない用途
- インターネットへ接続するサーバー(メールやWeb)。
- 頻繁にリブートできない連続稼動システム。