2003/10/9
バージョン 3.0r1 woody
公式サイト http://www.debian.org/

どうせLinuxするのなら、商用ディストリビューションではなく、完全にオープンソースなDebian。導入は大変だけど、一度入れてしまえば強力なパッケージ管理機能により、最新版に保つのが簡単。(という売り文句が魅力)

インストール方法

Debianは必要なパッケージを後からダウンロードできるので、最初から公式のisoイメージ(CD 7枚分)をダウンロードする必要はなさそう。とういうことで、debian.orgのネットワークインストールの解説ページにあるネットワークインストールイメージを使えばいい。…のはずだったのだが、これだとNICが認識されずインストーラの途中で出るはずのネットワーク設定の画面が出ず、ネットワークインストールができなかった。しかたないので、ここで普通のCDイメージをダウンロード。ただし1枚目だけで良い。これをCD-Rなどに焼いてブートする。

これだと途中でNICが認識されたようでネットワークの設定画面なども出てきた。インストール時の注意としては、後述する方法でWindowsとのデュアルブートをする場合は、LILOをMBRではなく、Linuxのブートパーティションにインストールすること。それからブートフロッピーを作ること。である。

Windows XPを使ってデュアルブート

インストールが完了したら、とりあえずWindowsとのデュアルブート設定を行う。LILOを使う方法もあるが、今回はWindows NT/2000/XPであればWindowsのほうに付いているブートセレクタが使えるので、それを使うことにした。

まずブートフロッピーでLinuxを起動する。そしたら次のようにしてブートセクタをファイル化してFDに入れる。

# mkdir /mnt/floppy
# mount -t vfat /dev/fd0 /mnt/floppy
# dd if=/dev/hdb2 of=/mnt/floppy/bootsect.pbr bs=512 count=1

終わったらシャットダウンしてWindowsを起動する。先ほど作ったブートセクタファイルをC:\にコピーする。

次に、コントロールパネルから「システム」を開いて、「詳細設定」タブを開き、「起動と回復」のところにある「設定」ボタンを押して、出てくるダイアログの「起動システム」の「編集」ボタンを押す。そうするとメモ帳が開くので、次の行を追加する。

C:\bootsect.pbr="Debian GNU/Linux"

これでデュアルブート設定は終わり。

起動しない…

これでブートセレクタでLinuxを選ぶと、次にLILOのメニューが出る。ここで「Linux」を選ぶと、なぜか

invalid compressed format (err=1)

あるいは

crc error

とかいったエラーが出て止まってしまったり、たまに正常に起動したりであやしい。しかもネットワークも認識されていない。仕方ないのでとりあえずはじめから再インストールし直してみた。しかし今度はLILOのメニュー後、

Loading Linux..........

と出たところで固まる。しかしFDからならブートできて、ネットワークも認識できている。HDDをチェックしてインストールし直してみたり、色々やってみたが解決できない。

GRUBに方針変更

行き詰まったので、LILOをあきらめてMBRにGRUBを入れてしまうことにする。で、GRUBでWindowsとのデュアルブートの設定もする。ということで、上に書いたWindowsを使ったデュアルブート設定は関係なくなってしまった。

# apt-get install grub grub-doc
# grub-install /dev/hda
# update-grub

この後、/boot/grub/menu.lstを編集する。

# kopt=root=/dev/hda1 ro

という行をDebianを /(ルート)パーティションのデバイス名に書き換える。次に、

# groot=(hd0,0)

という行をカーネルがあるデバイスに書き換える。そして、次を実行。

# update-grub

これでDebianがブートすることを確認したら、/boot/grub/menu.lstにWindowsのエントリを追加しておけば、デュアルブートができる。

旅は続く…

やっとコンソールまでたどり着いた。あとはパッケージを使って必要なソフトをガシガシ入れていくことができる。

が、Xが起動しない。まだまだハマり道は続きそうだ。