Debian GNU/Linux導入記 その1(コンソール起動まで)
バージョン | 3.0r1 woody | |
公式サイト | http://www.debian.org/ |
どうせLinuxするのなら、商用ディストリビューションではなく、完全にオープンソースなDebian。導入は大変だけど、一度入れてしまえば強力なパッケージ管理機能により、最新版に保つのが簡単。(という売り文句が魅力)
インストール方法
Debianは必要なパッケージを後からダウンロードできるので、最初から公式のisoイメージ(CD 7枚分)をダウンロードする必要はなさそう。とういうことで、debian.orgのネットワークインストールの解説ページにあるネットワークインストールイメージを使えばいい。…のはずだったのだが、これだとNICが認識されずインストーラの途中で出るはずのネットワーク設定の画面が出ず、ネットワークインストールができなかった。しかたないので、ここで普通のCDイメージをダウンロード。ただし1枚目だけで良い。これをCD-Rなどに焼いてブートする。
これだと途中でNICが認識されたようでネットワークの設定画面なども出てきた。インストール時の注意としては、後述する方法でWindowsとのデュアルブートをする場合は、LILOをMBRではなく、Linuxのブートパーティションにインストールすること。それからブートフロッピーを作ること。である。
Windows XPを使ってデュアルブート
インストールが完了したら、とりあえずWindowsとのデュアルブート設定を行う。LILOを使う方法もあるが、今回はWindows NT/2000/XPであればWindowsのほうに付いているブートセレクタが使えるので、それを使うことにした。
まずブートフロッピーでLinuxを起動する。そしたら次のようにしてブートセクタをファイル化してFDに入れる。
# mkdir /mnt/floppy # mount -t vfat /dev/fd0 /mnt/floppy # dd if=/dev/hdb2 of=/mnt/floppy/bootsect.pbr bs=512 count=1
終わったらシャットダウンしてWindowsを起動する。先ほど作ったブートセクタファイルをC:\にコピーする。
次に、コントロールパネルから「システム」を開いて、「詳細設定」タブを開き、「起動と回復」のところにある「設定」ボタンを押して、出てくるダイアログの「起動システム」の「編集」ボタンを押す。そうするとメモ帳が開くので、次の行を追加する。
C:\bootsect.pbr="Debian GNU/Linux"
これでデュアルブート設定は終わり。
起動しない…
これでブートセレクタでLinuxを選ぶと、次にLILOのメニューが出る。ここで「Linux」を選ぶと、なぜか
invalid compressed format (err=1)
あるいは
crc error
とかいったエラーが出て止まってしまったり、たまに正常に起動したりであやしい。しかもネットワークも認識されていない。仕方ないのでとりあえずはじめから再インストールし直してみた。しかし今度はLILOのメニュー後、
Loading Linux..........
と出たところで固まる。しかしFDからならブートできて、ネットワークも認識できている。HDDをチェックしてインストールし直してみたり、色々やってみたが解決できない。
GRUBに方針変更
行き詰まったので、LILOをあきらめてMBRにGRUBを入れてしまうことにする。で、GRUBでWindowsとのデュアルブートの設定もする。ということで、上に書いたWindowsを使ったデュアルブート設定は関係なくなってしまった。
# apt-get install grub grub-doc # grub-install /dev/hda # update-grub
この後、/boot/grub/menu.lstを編集する。
# kopt=root=/dev/hda1 ro
という行をDebianを /(ルート)パーティションのデバイス名に書き換える。次に、
# groot=(hd0,0)
という行をカーネルがあるデバイスに書き換える。そして、次を実行。
# update-grub
これでDebianがブートすることを確認したら、/boot/grub/menu.lstにWindowsのエントリを追加しておけば、デュアルブートができる。
旅は続く…
やっとコンソールまでたどり着いた。あとはパッケージを使って必要なソフトをガシガシ入れていくことができる。
が、Xが起動しない。まだまだハマり道は続きそうだ。