fmlのインストール
バージョン | fml 2.2A | |
OS | Slackware 3.4 (Linux 2.0.34) | |
ホームページ | http://www.fml.org/ (公式ページ) | |
ダウンロード | http://www.sapporo.iij.ad.jp/staff/fukachan/archive/ |
高機能なメーリングリストシステムです。日本製のソフトですので、日本語マニュアルが整っていて導入しやすく、Perlで作られているので、ほとんどのシステムでインストールも容易です。ほとんどインストールメモは必要ないくらい簡単です。
準備
fmlはMLの運用ポリシーによって若干インストール方法が異なります。今回は「fmlというグループに所属するユーザーはML管理者とし、MLを自由に作ったり管理することができる」という運用ポリシーでインストールします。
まずfmlというグループ(ML運用者のグループ)と、fmlというアカウント(標準のML管理者。必須ではないけど今回は作る)を作ります。(ただし、fmlというアカウントでログインしない場合は、セキュリティを考慮してパスワードを殺しておいたほうが良いでしょう)
/usr/local/fmlと/var/spool/mlというディレクトリを作ってそれぞれ所有者、グループをfmlにします。今回はroot権限でインストールしないので、これをしておかないと、インストール時にパーミッションエラーになります。
さらに/var/spool/mlは、グループユーザーの書き込みを可能にしておきます。これをしておかないと、fmlグループに所属していても、MLを作ることができません。
$ su # adduser fml # mkdir /usr/local/fml # mkdir /var/spool/ml # chown fml:fml /usr/local/fml # chown fml:fml /var/spool/ml # chmod g+ws /var/spool/ml
インストールはこのアカウントで行います。
# su fml [fml]$ tar xvfz fml-2.2A-snapshot26.tar.gz [fml]$ cd fml-2.2A-snapshot26
インストール
makefmlはインストールからMLの管理や各種設定まで行う、後々何度もお世話になるプログラムです。まずはインストールのために./makefml installを実行します。
[fml]$ perl makefml install ---NOT USING configuration file (for the first time) THIS HOST (sv.pixy.ne.jp) IS [i586-pc-linux-gnulibc1] ---Please Define Your Fml System Configurations
運用ポリシーを聞いてきます。自分アカウントでだけ、MLの作成ができるようにするにはpersonal。特定グループのユーザーなら自由にMLの作成ができるようにするにはgroup。たとえばrootでインストールしてrootだけがMLを管理できるようにするにはpersonalにします。今回はfmlグループの所属の人がML管理者という設定にするのでgroupにします。
Personal Use or ML-Admin-Group-Shared or fmlserv you use? Personal, Group, Fmlserv (personal/group/fmlserv) [personal] group
ML管理者のグループを聞いてきます。デフォルトのfmlでok。
Group of Mailing List Operators (fml or GID ([\w\d]+)) [fml]
あとはデフォルトで答えていけばokでしょう。
DOMAIN NAME [pixy.ne.jp] FQDN [sv.pixy.ne.jp] EXEC FILES DIRECTORY [/usr/local/fml] TOP LEVEL ML DIRECTORY [/var/spool/ml] Language (Japanese or English) [Japanese] TimeZone (TZ: e.g. +0900, -0300) [+0900]
最後に最終確認、yと答えます。これだけでインストール完了です。
---Install the Fml system to /usr/local/fml. (y/n) [n] y
以上です。MLの作成や管理は/usr/local/fml/makefmlで行います。