Sambaのインストール
バージョン | Samba 2.0.5a | |
OS | Slackware 3.6 (Linux 2.0.35) | |
ホームページ | http://www.samba.org/ (公式ページ) | |
ダウンロード | http://www.samba.org/ |
UNIXでWindows向けにファイルサービス、プリントサービスなどを提供するものです。最近はネットワーク上でのUNIXとWindowsの混在というのは当たり前になっているので、是非導入したいソフトと言えます。
DESライブラリのインストール
Windows NT4+SP3以上またはWindows 98ではパスワードが暗号化されて送られるため、「Windowsから暗号化しないで送るようにする」か「Sambaを暗号対応にする」かどちらかの対応をしなければなりません。前者の方法はsambaのアーカイブにあるdocs/Win95_PlainPassword.regまたはdocs/NT4_PlainPassword.regをWindows上で実行するだけで簡単ですが、この方法は不完全です。今回は確実な方法であるSambaを暗号対応にして構築することにします。まずDESライブラリをインストールする必要があるので、国内のサイトからダウンロードします。
ディレクトリを作って、アーカイブを展開します。
$ mkdir libdes-4.01 $ cd libdes-4.01 $ tar xvfz ../libdes-4.01.tar.gz
引き数にgccを付けてmakeします。
$ make gcc
make installしてインストール完了です。
$ su # make install # exit
コンパイルとインストール
Sambaをインストールします。いつもの手順通りです。
$ tar xvfz samba-2.0.5a.tar.gz $ cd samba-2.0.5a/source $ ./configure $ make $ su # make install
swatを使えるようにする
swatは、Sambaの各種設定を、Webブラウザを使ったGUIベースで行えるようにするためのものです。
/etc/inetd.confに以下の1行を追加します。
swat stream tcp nowait.400 root /usr/local/samba/bin/swat swat
/etc/servicesに以下の1行を追加します。
swat 901/tcp
inetdにHUPシグナルを送ります。これで設定完了。
# kill -HUP PID
http://localhost:901/ のようにポート901にWebブラウザでアクセスします。アカウントを聞かれるので、ユーザー名をroot、パスワードにrootのパスワードを入力します。
swatで設定する
GLOBALS(全般の設定)
- Base Options
- workgroup
使用するワークグループを入力します。
- workgroup
セキュリティオプションは導入するネットワークの環境によって適切な設定が異なります。ここでは暗号認証をサポートさせます。
- Security Options
- security
USER - encrypt passwords
Yes
- security
設定したらCommit Changesを押します。
さらに設定しておいたほうがいい項目があるのでAdvanced Viewを押します
デフォルトだと、新しいファイルを作ったとき、ファイルのパーミッションが0744という、実行属性が付いた形になってしまい、なんとなく気持ち悪いので、Security Optionsのcreate maskを、0644に変更します。
さらに、デフォルトだと、ファイルを編集した直後、Linux側からそのファイルにアクセスしようとすると一時的に「ファイルがビジーです」となって開けない場合があります。これを避けるにはLocking OptionsのoplocksをNoに設定します。(2001/1/2)
さらに、client code pageを932に設定します。これをしないと一部の日本語ファイル名が使えません。(2001/1/11)
以上、設定したらCommit Changesを押します。
SHARES(共有フォルダの設定)
ホームディレクトリを共有設定します。Create Shareのテキストボックスにhomesと入力して、Create Shareボタンを押す。homesフォルダが作られます。
フォルダへの書き込みを許可したいので、Security Optionsのread onlyをNoに変更してCommit Changesを押します。
PASSWORD(ユーザー登録)
GLOBALSのセキュリティオプションで暗号認証をサポートさせた場合は、ここでユーザー登録を行います。
ユーザー名とパスワード(2回)を入力してAdd New Userを押せばアカウントが作られる。
STATUS(Sambaを起動する)
Start smbd、Start nmbdそれぞれのボタンを押してSambaサーバを起動します。すでに起動していて、設定を変更した場合は、Rstart smbd、Restart nmbdを押します。
自動起動の設定
OSブート時に自動的に起動するように設定します。この設定方法はOSによって異なります。ここではSlackware Linuxでの例です。
/etc/rc.d/rc.localに以下を追加します。
# Start Samba /usr/local/samba/bin/smbd -D /usr/local/samba/bin/nmbd -D