2002/2/14
バージョン UCD-SNMP 4.2.3
OS RedHat 6.2J (Linux 2.2.14-5.0)
ホームページ http://www.net-snmp.org/
ダウンロード http://www.net-snmp.org/

SNMPはネットワークの監視を行うためのプロトコルです。監視を行う側(SNMPマネージャ)と監視される側(SNMPエージェント)で構成されます。

今回はSNMPマネージャとしてMRTGを使用するので、ここではSNMPエージェントを起動するところまでを解説します。

インストール

アーカイブを展開してconfigureします。

$ tar xvfz ucd-snmp-4.2.3.tar.gz

$ cd ucd-snmp-4.2.3
$ ./configure

いくつか質問されますので、適当に答えます。通常は、そのままEnterでも問題ないでしょう。続いてmakeを実行します。

$ make

インストールするときにコピーされるファイルが、rootユーザー以外によって不正に書き換えられないようにするため、umask 022を実行してからmake installします。

$ su

# umask 022
# make install

インストールが完了したら、設定ファイルを用意します。アーカイブを展開したソースツリーにあるEXAMPLE.confを/usr/local/share/snmp/snmpd.confにコピーします。このファイルはroot以外で読み書きできないようにパーミッションを設定します。

# cp EXAMPLE.conf /usr/local/share/snmp/snmpd.conf
# chmod 600 /usr/local/share/snmp/snmpd.conf

設定

/usr/local/share/snmp/snmpd.confを編集します。

まず、com2sec行でコミュニティを設定します。コミュニティとは、SNMPで管理するネットワーク範囲のことです。今回は、ローカル環境としてprivateというコミュニティ名、LAN環境としてpublicというコミュニティ名で設定します。

#       sec.name  source          community
com2sec local     localhost       private
com2sec mynetwork 192.168.0.0/24  public

次に、アクセス制御やセキュリティ関連の設定を行いますが、今回はデフォルトのまま使用します。

次に、syslocation(このマシンの場所、用途など)、syscontact(管理者の連絡先など)を設定します。

syslocation BitArts main public server
syscontact BitArts System Administrator <[email protected]>

SNMPエージェントの起動

以下のように起動します。

# /usr/local/sbin/snmpd