Mini SQL 2.0

標準プログラムとユーティリティ



モニタ - msql

使用法 msql [-h ホスト] [-f 設定ファイル] データベース
オプション
-h mSQL サーバが動いているマシンのホスト名、または IP アドレスを指定します。 デフォルトは ローカルホストです。
-f デフォルト以外の設定ファイルを指定します。 デフォルトでは、INST_DIR/msql.conf(通常は /usr/local/Hughes/msql.conf) を読み込みます。
解説 mSQL モニタは、mSQL サーバへの対話型のインタフェースです。 サーバに直接 SQL コマンドを発行することができます。 どんな mSQL 文でも、 mSQL モニタのプロンプトで入力することができます。

モニタの操作は、4 つの内部コマンドによって行います。 各コマンドは \ と 1 つの文字で構成されています。 使用できるコマンドは以下の通りです。
\q Quit
\g Go (サーバにクエリーを発行します)
\e Edit (前のクエリーを編集します)
\p Print (クエリーバッファの内容を表示します)



スキーマビューア - relshow

使用法 relshow [-h ホスト] [-f 設定ファイル] [データベース [rel [idx] ] ]
オプション
-h mSQL サーバが動いているマシンのホスト名、または IP アドレスを指定します。 デフォルトは ローカルホストです。
-f デフォルト以外の設定ファイルを指定します。 デフォルトでは、INST_DIR/msql.conf(通常は /usr/local/Hughes/msql.conf) を読み込みます。
解説 relshow は mSQL データベース内の構造を表示するために使います。 何も指定がなければ、登録されているデータベースの名前を一覧表示します。 データベース名を指定した場合は、 そのデータベースに登録されているテーブルを一覧表示します。 さらにテーブル名を指定した場合は、テーブルの構造を表示します (フィールド名、型、長さなど)。 さらにインデックス名を指定した場合は、 インデックスとインデックスを構成するフィールドの型を含めた、 インデックスの構造を表示します。



管理プログラム - msqladmin

使用法 msqladmin [-h ホスト] [-f 設定ファイル] [-q] コマンド
オプション
-h mSQL サーバが動いているマシンのホスト名、または IP アドレスを指定します。 デフォルトは ローカルホストです。
-f デフォルト以外の設定ファイルを指定します。 デフォルトでは、INST_DIR/msql.conf(通常は /usr/local/Hughes/msql.conf) を読み込みます。
-q 「静かな」モードにします。このオプションを指定すると、 msqladmin はユーザに(データベースを削除してしまうような) 危険な行為を行うことについて、確認しません。
解説 msqladmin は、mSQL データベースサーバの管理操作を行うために使います。 これは、データベースの作成、動作中のサーバのシャットダウンなどを含みます。 使用できるコマンドは以下の通りです。

create db_name db_name という名前の新しいデータベースを作ります。
drop db_name db_name というデータベースをサーバから削除します。 データベース内のすべてのデータも削除されます!
shutdown mSQL サーバを停止します。
reload 強制的に、サーバに ACL 情報を再ロードさせます。
version 現在動作しているサーバのバージョンと設定情報を表示します。
stats サーバ統計を表示します。

Note : ほとんどの管理機能は、 ランタイムコンフィギュレーションで管理ユーザとして指定されたユーザだけが、 実行することができます。 そして、サーバが動いているホストからのみ、実行できます。 (例えば、リモートサーバプロセスをシャットダウンすることはできません)



データダンパ - msqldump

使用法 msqldump [-h ホスト] [-f 設定ファイル] [-c] [-v] データベース [テーブル]
オプション
-h mSQL サーバが動いているマシンのホスト名、または IP アドレスを指定します。 デフォルトは ローカルホストです。
-f デフォルト以外の設定ファイルを指定します。 デフォルトでは、INST_DIR/msql.conf(通常は /usr/local/Hughes/msql.conf) を読み込みます。
-c ダンプによって生成される INSERT コマンドにカラム名を含めます。
-v verbose モードで起動します。 これは接続結果、その他についての詳細を表示します。
解説 msqldump は、mSQL モニタプログラムを通してパイプで送られると、 ダンプされたテーブルあるいは、 データベースを再現するための、SQL コマンドを含んだ ASCII テキストファイルを出力します。 出力は、テーブル構造を再現するための、すべての CREATE TABLE コマンド、 インデックスを再現するための CREATE INDEX コマンド、 テーブルにデータを入れるための INSERT コマンドを生成するでしょう。

Note : msqldump は、順序を再現しません。



データエクスポータ - msqlexport

使用法 msqlexport [-h ホスト] [-f 設定ファイル] [-v] [-s 文字] [-q 文字] [-e 文字] データベース テーブル
オプション
-h mSQL サーバが動いているマシンのホスト名、または IP アドレスを指定します。 デフォルトは ローカルホストです。
-f デフォルト以外の設定ファイルを指定します。 デフォルトでは、INST_DIR/msql.conf(通常は /usr/local/Hughes/msql.conf) を読み込みます。
-v verbose モード
-s 指定した文字を区切り文字にします。 デフォルトはカンマです。
-q 指定した文字をクォートします。
-e 指定した文字をエスケープ文字にします。 デフォルトは \ です。
解説 msqlexport は、指定されたテーブルからデータを ASCII 形式でエクスポートします。 出力はスプレッドシートなどの他のプログラムに入力して使うことができます。 msqlexport は、可能な限り柔軟に設計されています。 フィールドを分けるために使われる文字をユーザが指定できます。 もしもデータの中に区切り文字が存在した場合、 それをエスケープするための文字を指定できます。 そしてデータがクォートされているかどうか、 もしそうなら、クォート文字として、何の文字を使うか指定できます。

出力は、1 行につき 1 レコードで標準出力に送られます。



データインポータ - msqlimport

使用法 msqlimport [-h ホスト] [-f 定義ファイル] [-v] [-s 文字] [-e 文字] [-c カラム,カラム...] データベース テーブル
オプション
-h mSQL サーバが動いているマシンのホスト名、または IP アドレスを指定します。 デフォルトは ローカルホストです。
-f デフォルト以外の設定ファイルを指定します。 デフォルトでは、INST_DIR/msql.conf(通常は /usr/local/Hughes/msql.conf) を読み込みます。
-v verbose モード
-s 指定した文字を区切り文字にします。 デフォルトはカンマです。
-e 指定した文字をエスケープ文字にします。 デフォルトは \ です。
-c インサートされるデータの、 カンマで区切られたカラム名のリスト。
Note : リストに空白は含められません。
解説 msqlimport は、ASCII ファイルを mSQL データベーステーブルにロードします。 ファイルはどんな文字でも、 カラム区切り文字として用いてフォーマットされることができます。 msqlimport を通すと、txt ファイルの各行が、 データベーステーブルでレコードとしてロードされます。 -s オプションによって指定された区切り文字は、 テキストの行をカラムに分けるために使われます。 もし、データがデータ中に区切り文字のが現れることから逃れるために、 エスケープ文字を使っている場合は、-e オプションで指定することができます。 そして、それがインサートされる前に、データから取り除かれるでしょう。




Copyright (C) 1996 Hughes Technologies Pty Ltd.
訳:宮前 竜也