1998/7/26 (工事中)
2001/3/4 このページの更新、ほったらかしです。こちらにフリーのCASEツールの情報を載せましたので参考にしてください。

従来の構造化手法と比べて、オブジェクト指向分析(OOA)/設計(OOD)のメリットのひとつに「上流から下流までのすべての工程を通して、共通の表記が使える」ということが挙げられます。これにより、従来のウォーターフォール型の開発手法と比べて、工程が一度下流に流れてしまっても、欠陥に気付けばまた上流に戻って修正することがやりやすくなっています。つまり最近増えている反復式の開発手法に適した方法論なのです。

しかしそのオブジェクト指向方法論とその表記法は、長い間様々な手法が乱立し、普及の妨げとなっていました。しかし最近になり画期的な動きが現れはじめました。これら乱立していた表記法が、いよいよ統一される方向になったのです。これがUML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)です。

UML は、オブジェクト指向を語るとき必ず名前が出てくる3人、Booch 法の Grady Booch、OMT 法の James Rumbaugh、OOSE 法の Ivar Jacobson らが米 Rational 社に集結し、開発されたオブジェクトモデリング言語です。

UML は97年11月に、OMG(Object Management Group)に標準として認定され、Microsoft、IBM、Oracle、Unisys をはじめとする多くの企業がパートナーとして名を連ねており、今後スタンダードとなるのは、ほぼ間違いありません。Microsoft では UML を採用した CASE ツール「Visual Modeler」を無償配布するなど、今後 Windows の開発環境においても、標準的なものとなっていくでしょう。

UMLで既定する図

UML では以下の図の表記を既定しています。 それぞれの詳細については、もうしばらくお待ち下さい。

  • ユースケース図
  • 相互作用図
    • シーケンス図
    • 協調図
  • 静的構造図
    • クラス図
    • オブジェクト図
  • 振る舞い図
    • ステートチャート図
    • アクティビティ図
  • 実装図
    • コンポーネント図
    • 配置図

参考文献

書名 出版社 著者 価格 出版年月
UMLガイドブック トッパン ハンス・エリック・エリクソン 4,700円 98/4
オブジェクトモデリング表記法ガイド プレンティスホール出版 MISCOオブジェクト指向研究会 2,200円 98/2

関連リンク

UML Modeling Language, Standard Software Notation: Resource Center
http://www.rational.com/uml/

UML技術情報
http://www.rational.co.jp/uml/

UMLパラダイス
http://www.asahi-net.or.jp/~dp8t-asm/java/uml/

統一模式化言語 友の会
http://www.freepage.total.co.jp/UML/

統一モデリング言語 UMLの基礎
http://is2.kek.jp/~sasaki/oo98/03UML/

CASE ツール

  • Rational Rose
  • Visio Professional
  • Microsft Visual Modeler