qmailにfml 3.01を導入
バージョン | fml 3.01 stable | |
OS | RedHat Linux 6.2J (Linux 2.2.14-5.0) | |
ホームページ | http://www.fml.org/ (公式ページ) | |
備考 | qmail 1.03 fml 3.01 |
高性能なMTAであるqmailと、メーリングリストサーバfmlを組み合わせて強力なメール配信システムを構築します。
qmailのインストールについてはこちらを参考にしてください。
fmlのインストール
詳しくはこちらを参考にしてください。
$ su # adduser fml # mkdir /usr/local/fml # mkdir /var/spool/ml # chown fml:fml /usr/local/fml # chown fml:fml /var/spool/ml # chmod g+ws /var/spool/ml # su fml [fml]$ tar xvfz fml-3.0.1-stable-20001204.tar.gz [fml]$ cd fml-3.0.1-stable-20001204 [fml]$ perl makefml install
MLを作る
まずはmakefml newmlで普通に作ります。今回は例としてtest-mlというMLを作ります。
[fml]$ cd /usr/local/fml [fml]$ /usr/local/fml/makefml newml test-ml [fml]$ exit
.qmailの設定
続いて、makefmlで作られた.qmailファイルをalias/にコピーするか、シンボリックリンクを設定します。
# ln -s /var/spool/ml/etc/qmail/alias/.qmail* /var/qmail/alias/
.qmail-test-ml-adminと、.qmail-test-ml-requestには標準ではmakefmlを実行したアカウント(ここではfml)が設定されていますので、必要に応じて管理者のメールアドレスに書き替えておきます。
users/assignの設定
以上の設定だけで良さそうだと思っていたのですが、実はこれだけではうまく動きませんでした。結局のところ、users/assignを設定することで、うまく動きました。
まず/etc/passwdからusers/assignを自動生成します。これをしないと通常のアカウントにメールが届かなくなってしまいます。
# /var/qmail/bin/qmail-pw2u < /etc/passwd > /var/qmail/users/assign
さらに、/var/spool/ml/etc/qmail/users/assignを参考にして/var/qmail/users/assignの先頭に以下のような行を追加します。
+test-ml:fml:511:511:/var/spool/ml/etc/qmail/alias:-:test-ml:
ちなみに、/var/spool/ml/etc/qmail/users/assignにシンボリックリンクしておくと、MLを追加したときに自動的にusers/assignが更新されるので便利です。ただそれでもLinuxアカウントを作ったら、メールアドレスを作るためにusers/assignを毎回更新しなければならないので、結局はちょっと面倒です。
qmail-newuを実行してusers/assignを適用します。これはusers/assignを書き換えたら必ず行う必要があります。
# /var/qmail/bin/qmail-newu
ちなみに原因はよく分かりませんが、MLは今回のようにfmlアカウントで作らないと、うまく配信できませんでした。