2001/1/7
バージョン fml 3.01 stable
OS RedHat Linux 6.2J (Linux 2.2.14-5.0)
ホームページ http://www.fml.org/ (公式ページ)
備考 qmail 1.03
fml 3.01

高性能なMTAであるqmailと、メーリングリストサーバfmlを組み合わせて強力なメール配信システムを構築します。

qmailのインストールについてはこちらを参考にしてください。

fmlのインストール

詳しくはこちらを参考にしてください。

$ su

# adduser fml

# mkdir /usr/local/fml
# mkdir /var/spool/ml
# chown fml:fml /usr/local/fml
# chown fml:fml /var/spool/ml
# chmod g+ws /var/spool/ml
# su fml

[fml]$ tar xvfz fml-3.0.1-stable-20001204.tar.gz

[fml]$ cd fml-3.0.1-stable-20001204
[fml]$ perl makefml install

MLを作る

まずはmakefml newmlで普通に作ります。今回は例としてtest-mlというMLを作ります。

[fml]$ cd /usr/local/fml
[fml]$ /usr/local/fml/makefml newml test-ml
[fml]$ exit

.qmailの設定

続いて、makefmlで作られた.qmailファイルをalias/にコピーするか、シンボリックリンクを設定します。

# ln -s /var/spool/ml/etc/qmail/alias/.qmail*  /var/qmail/alias/

.qmail-test-ml-adminと、.qmail-test-ml-requestには標準ではmakefmlを実行したアカウント(ここではfml)が設定されていますので、必要に応じて管理者のメールアドレスに書き替えておきます。

users/assignの設定

以上の設定だけで良さそうだと思っていたのですが、実はこれだけではうまく動きませんでした。結局のところ、users/assignを設定することで、うまく動きました。

まず/etc/passwdからusers/assignを自動生成します。これをしないと通常のアカウントにメールが届かなくなってしまいます。

# /var/qmail/bin/qmail-pw2u < /etc/passwd > /var/qmail/users/assign

さらに、/var/spool/ml/etc/qmail/users/assignを参考にして/var/qmail/users/assignの先頭に以下のような行を追加します。

+test-ml:fml:511:511:/var/spool/ml/etc/qmail/alias:-:test-ml:

ちなみに、/var/spool/ml/etc/qmail/users/assignにシンボリックリンクしておくと、MLを追加したときに自動的にusers/assignが更新されるので便利です。ただそれでもLinuxアカウントを作ったら、メールアドレスを作るためにusers/assignを毎回更新しなければならないので、結局はちょっと面倒です。

qmail-newuを実行してusers/assignを適用します。これはusers/assignを書き換えたら必ず行う必要があります。

# /var/qmail/bin/qmail-newu

ちなみに原因はよく分かりませんが、MLは今回のようにfmlアカウントで作らないと、うまく配信できませんでした。